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アメリカの障害者保護システムと肥満(デブ)問題

この秋にアメリカ本土西海岸。ロサンゼルスとかサンディエゴに遊びに行きました。1ヶ月くらい。その間、公共バスや地下鉄に乗ったり、地元のスーパーで食材を買ったり。旅行者と住民の間のような生活をしていました。その時のお話。アメリカの車椅子社会、障害があっても快適に生活できるような保護政策はとてもすばらしいものでした。同時に肥満問題なども複雑に入り組んでいました。

アメリカでは障害者がはっきりと法律で保護されている

アメリカには、障害者法(ADA)という法律があり、公共・民間共にどうしなければならないかが明記されています。日本の障害者法と交通部分を比べてみます。

【日本障害者基本法】
官公庁施設、交通施設、その他の公共的施設について、障害者が円滑に利用できるような施設の構造及び設備の整備等の計画的推進を図らなければならない
【アメリカ障害者法】
歴史的骨董価値があるものを除き、公共事業体や民間企業が運営する交通機関(長距離鉄道、地下鉄、路線バス)について、原則としてすべて障害者の利用が可能であるようにしなければならない

アメリカでは義務、日本では推進を図る。この微妙な言葉の違いが、障害を持つ人の生活を根本から違うものにしています。

では実際に見てみましょう。

日本よ!これがアメリカの車椅子社会だ

路線バスには必ずスロープがついており、車椅子が乗降するまで、他の乗降客は待っています。先に乗ろうとすると怒られます。スロープは運転手が運転席の手元で操作します。

米バスの車椅子スロープ

車両の前方から中程にかけて、必ず車椅子用のスペースがあります。車椅子利用者がいない場合、椅子を引き出して座る事ができます。

バスの車椅子優先席

ただし、公共交通期間が完全に車椅子に対応しているため、頻繁に車椅子利用者が公共交通機関を利用します。私も2回乗ると1人は車椅子利用のお客さんを目にしました。周囲の人も双方共に慣れたものです。

逆に「老人用」の席はありません。元気なシニアは普通に笑顔で、周囲のその場で出会った人と雑談を交わしながら立っており、車椅子を始めた障害を持つ人に席を譲っていたのが印象的でした。

地下鉄構内も必ず階段と共にスロープが設置されています。

ロスアンゼルス地下鉄構内

地下ホームから地上に出る際も

ロサンゼルス地下鉄入り口

アメリカでは、車椅子利用者が日常的に、公共交通機関を利用していました。国土が広いって素晴らしいですね。

※画像一部wikipediaから引用

スーパーには、スクーターを配備。ディズニーランドにも。

公共交通機関だけではありません。アメリカではウォルマートを始めとしたスーパーなど民間施設も障害者にやさしい配慮がなされていました。例えば、電動スクーターを配備してあるところが少なくありません。

電動スクーター

こんなデザインです。日本でも高齢の人がたまに使っているのを見ます。米国では、店内が広いのでそのまま乗ってOKです。

ディズニーランドも有料ですが、スクーターを貸出していました。50ドル/1日。テーマパークでは障害者に特に配慮し、待ち時間の短縮やパレートの優先観覧席確保をしていました。

アナハイム ディズニーランド 電動スクーター

米国では民間企業もとても障害者の快適な施設利用に理解があるようです。しかし……

暴走する超デブの群れ

ある日私は、テーマパークで、ジェットコースターを順番待ちしていました

レゴランド・カリフォルニア プロジェクトXXX

私の並ぶ待ち行列をスルーしてファットなスクーターが障害者枠へ

娘と息子連れ。スクーターお母さんはここで待って、彼らが並び終わるのを待つのかな?

!?

子供もだけど、おまえも障害者コーナーから乗るんかい! ジェットコースターだぞ!

米国で電動スクーターに乗っている人は、8割がた肥満体。しかも100kgを超えているような人ばかりでした。


帰国して調べると、米国在住者も「デブがスクーターを占拠している。障害を持つ人や、一時的に体が不自由な人のためのものじゃないのか」といった憤りの声が多数の模様。きっと膝とか心臓とか悪いんだと思うんだけど、なんだかやりきれないものがあります。

ほかにも、障害者と付き添いだと言い張って車椅子に乗り、テーマパークを優先的に回る人々が後を絶たないんだとか。


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というわけで、私が見たアメリカの車椅子&スクーター社会をお届けしました。スクーターの件はともかく、公共交通期間が車椅子完全対応なのは、見ていてとても気持ちいいものがあります。日本は国土や都市計画的に難しいのかもしれませんが、こういう未来も悪くないと思いました。


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