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21世紀のビジネスパーソンが目指すべき3つのキャリア指標

20世紀までのこの国でのビジネス的成功といえば勤め人となり、出世競争に勝ち安定的な高収入を得る」「お金持ちになって、高級車や家など物質的な豊かさを手に入れる」が強くイメージされてきた。

最近では、充分な品質のものが安価で手に入るようになった。さらに世界的な経済の低迷も関係してか、賃金の上昇は抑えられ、個人が自由に使えるお金が減ってきている。

また、自分で金持ちにならなくてもどうやら金持ちは庶民が思ったほど幸せでもないらしいこともわかってきた。

そんな背景から、20世紀の成功イメージと、若者たちが考える良い人生についてのイメージが、かけ離れてきているように思う。

では、21世紀に生きる者として、ビジネスにおいてどんな目標を設定すべきだろうか? 長寿? 子孫? 趣味の充実? ちょっとこのままではビジネスとの関係付けが薄い。部長になる? 会社を起こす? 少々普遍性が足りない。

というわけで、21世紀のビジネスパーソンの成功を計る3指標をみなさんに共有しよう。

  • 自分のボスが自分であること
  • 経済的に独立していること
  • 場所をいとわず仕事ができること


この3つの指標、投資家のPaul Scolardi氏が自身の成功指標としているものだ。彼は元々会計士だった。20年間キャリアを積みながら投資をおこない、今では独立し、投資家兼アドバイザーやコラムニストとして大活躍している人物だ。

21世紀のビジネスパーソンが使うべき、成功を計る3指標

自分のボスが自分であること

社長でも、専任の部門長でも、フリーランスでも立場はいくつか考えられる。1つ目の求めるべきものは、仕事の決定権が自分に出来るだけあるようにする事

決定権を奪われ、システムの言いなりになって働く時代はもう過去のものだ。そんな非人間的な状況に人生の大部分を割くべきではない。

あなたが簡単に真似できない高度な技術と知識をもって、それを必要とされているならば、自分で自分のボスになることができるだろう。そうなるべく専門知識を鍛錬しよう。

経済的に独立していること

お金と人生は深く絡みついているものだ。お金が無ければ、あなたはNOと言いたいところでYESと言わなければいけないかもしれない。明日の糧を確保するために、自分を殺してYESという瞬間がきっと訪れるだろう。

経済的に誰かに強く依存しているということは、生活を誰かに強く依存しているということだ。

人間的な人生を歩みたければ、経済的な独立を目指そう。できることなら誰かから指図されても、NOといえる金額を懷に入れておきたい。そうでなくても人生の選択をねじ曲げてしまわれない程度に、収入を分散しよう。顧客を広く持とう。

場所を厭わず仕事ができる事

どこでも仕事が出来るということは素晴らしい。1つに、労働市場において一番高い価格をつけてくれる場所で自分を売り込む事が出来る。2つに、あなたが好きな場所で仕事ができる

21世紀は仕事も私生活の充実も両方を目指すのが当然だ。

あなたが納得できる場所で仕事が出来るよう、あなたの専門性と希少性を高めよう。

以上の3つが21世紀の目指すべきキャリアの姿となっていくだろう。

クリエイティブ、技術者、専門家、知識労働者の時代

ここまで読んで、少し夢見がちだな話だと思っただろうか?

そんな事はない。21世紀に突入してからというもの、米国のIT企業や金融企業を始めとして、労働者の権力は強まる一方だ。

現代経営学の父、ピーター・ドラッカーは1960年代という随分昔に、21世紀を予測し、こう語っている。

社会における最も重要な社会勢力は、「知識労働者」となる。資本家が資本の生産的使用への配賦の方法を知っていたように、知識の生産的使用への配賦の方法を知っているのは、知識経営者であり、知識専門家であり、知識従業員である。
ピーター・ドラッガー「ポスト資本主義社会」

ドラッカーは「単純労働ではない労働者の出現=知的労働者」を予言したのだ。その上で「知的労働者は、雇用主である資本家の知識を越えた能力で仕事をする。よって資本家の労働者への強制力は限られるようになる」という主張をしたのだ。

この後、ドラッガーの話題は「資本家」「知識労働者」が力を分け合うだろう。そして単純労働者とサービス業単純従事者はこき使われるだろう、と続く。

創作やイノベーションを行うことが出来るクリエイティブな人物、技術者・専門家は21世紀に大きな力を持つようになる。力は、自分で独立したビジネスを行い、強い経済的な依存を必要とせず、場所を厭わず仕事をすることができるようになる事としてあらわれる。資本家に対抗できる唯一の武器は、知識だ

給与やポスト、物質的な豊かさに目を向けてはいけない。あなたが生み出す成果物の源、あなたの技術・知識の希少性や専門性に目を向けよう。

そして、あなたが21世紀のビジネスパーソンとして成功しているかどうかは、「自分のボスが自分であること」「経済的に独立していること」「場所を厭わず仕事ができること」がどれだけ達成しているかで考えていこう。

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