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Facebook創業者ザッカーバーグのおすすめ本「A Year of Books」の全日本語訳済み書籍まとめ

先日「一代で金持ちになった人々の特徴は本を大量に読むこと」という記事でFacebook CEOマーク・ザッカーバーグの「イヤー・オブ・ブックス(A Year of Books)」というフェイスブックコミュニティを紹介した。

A Year of Books」ではザッカーバーグがコミュニティ参加者から書籍を推薦してもらい、2週間に1度、1冊の素晴らしい本をピックアップし、ザッカーバーグとその本の内容について語っていこう、という企画だ。

本の内容は、政治・宗教・科学と多岐にわたるため原書で読むのはかなり大変。私も日本語で読みたい。というわけで日本語訳されているイヤー・オブ・ブックス本を調べておいた。

今のところ17冊本がピックアップされていている。

マーク・ザッカーバーグの「A Year of Books」和訳本まとめ

1.権力の終焉 モイセス・ナイム(著)

権力の終焉

権力の終焉

今日の権力は行使も維持も困難である。権力そのものが、かつてない方法で攻撃されているからだ。権力の衰退・劣化が、富裕層だけでなく中間層と生活困窮者に与える影響を分析。経済、政治、社会、ビジネスなど、あらゆる分野におけるその要因と影響を明らかにする!フィナンシャル・タイムズ「2014年ベストブック」アリアナ・ハフィントン絶賛。マーク・ザッカーバーグ主宰ブッククラブ第1回選出の話題作。
原題: The End of Power: From Boardrooms to Battlefields and Churches to States, Why Being In Charge Isn’t What It Used to Be by Moisés Naím

2.暴力の人類史 上・下 スティーブン・ピンカー (著)

暴力の人類史 上

暴力の人類史 上

暴力の人類史 下

暴力の人類史 下

人類はこの世界から暴力を根絶し、平和に向かうことができるのか?先史時代から現代まで人類の歴史を通観しながら、神経生物学や脳科学など最新知見を総動員し、暴力をめぐる人間の本性を精緻に分析。壮大なスケールで大胆な仮説を提示する、人類の未来への希望の書。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。
原題: The Better Angels of Our Nature: A History of Violence and Humanity

3.ヤバい社会学 スディール・ヴェンカテッシュ(著)

ヤバい社会学

ヤバい社会学

シカゴの麻薬売人ギャングの懐に飛び込んだ社会学者ヴェンカテッシュの話は、ベストセラー『ヤバい経済学』で取り上げられて世界中の注目を集めた。本書は、彼がギャングとつるんだ冒険と災難の日々の全貌を明らかにした地下経済ノンフィクションだ。アメリカ最悪のゲットーの一つ、シカゴのロバート・テイラー・ホームズで、ヴェンカテッシュはギャング・リーダー、ヤクの売人、ヤク中、ホームレス、売春婦、ポン引き、活動家、警官、自治会長、役人たちと知り合う。そこには、ギャングと住民のあやしく複雑な関係と貧しいなかで必死に生きる人々の姿があった。ゲットーに生まれ、大学を出て就職しながらギャング・リーダーとしてゲットーに戻って来たJTと、中流家庭出身で、怖いもの知らずの社会学者ヴェンカテッシュの間の不思議な友情を描いた話題の書。
原題: Gang Leader for a Day: A Rogue Sociologist Takes to the Streets

4.ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法 エド・キャットムル(著)

ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

  • 作者: エド・キャットムル著,エイミー・ワラス著,石原薫訳
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2014/10/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ニモ』『カーズ』『カールじいさんの空飛ぶ家』・・・創業以来すべての作品をヒットさせてきたピクサー。
財務面を強化すべく、2006年にディズニーの傘下に入るが、創造性においてはピクサーの方が勝っており、ピクサー共同創設者で現社長のエド・キャットムルとジョン・ラセター(監督/アニメーターとして有名)に、ディズニー・アニメーション・スタジオの再建が託された。 本書はエド自身が映画制作の現場で学んだ体験や、ピクサー流アイデアの育て方、創造的組織づくりの秘密を語る。「良いアイデアより、良い人材。独創的なアイデアは天才的な ひらめきだけでは成り立たない」「ひとりの天才に頼るのではなく、チーム/組織としてクリエイティブになる」・・・そのすぐれたマネジメント手腕は、ディズニーアニメーションの再建にもいかんなく発揮され、「アナ雪」の世界的ヒットを生み出した。
ジョブズ、エド、ラセターの3人は、互いに尊敬で結ばれた、まさに理想の仲間だった。ジョブズは、あの有名な評伝で書かれているような“最悪の人物"ではなく、非常に温かい後ろ盾だったと、エドは言う。「あとがき:私の知っているスティーブ」に書かれたジョブズとの交流、そして亡くなる直前のエピソードは、涙なくして読めない。
400ページを超える大作で、歯ごたえ十分。しかし、それだけぎっしり詰まった、大きなものを得られる。
原題: Creativity Inc: Overcoming the Unseen Forces That Stand in the Way of True Inspiration

5.科学革命の構造 トーマス・クーン(著)

科学革命の構造

科学革命の構造

科学における進歩とは何か。世界観の変革は、いかにして起るか。 本書は「パラダイム」概念を武器として、未開拓のテーマたる「科学革命」を鋭く分析し、 コペルニクスからボーアまでの科学の歴史に新しい展望を与える。 パラダイムとは広く人々に受入れられている業績で、 一定の期間、科学者に、自然に対する問い方と答え方の手本を与えるものである。 思考の枠組としてのこのパラダイムを打壊し、 自然についての異なった見方を導入することこそ革命にほかならない、 と著者は言う。 科学の社会学、科学者集団の心理学・行動学として大きな反響を呼んだ問題の書である。 著者は、プリンストン大学教授、アメリカ科学史学会会長。 『コペルニクス革命』『量子物理学史資料』の著書がある。
原題: The Structure of Scientific Revolutions

6.ジョージ・オーウェル日記 ジョージ オーウェル (著)

ジョージ・オーウェル日記

ジョージ・オーウェル日記

英国の作家ジョージ・オーウェルは、全体主義を厳しく批判した小説『動物農場』や『一九八四年』、スペイン市民戦争の証言となったルポ『カタロニア賛歌』などで世界的に知られる、二十世紀を代表する巨匠だ。一九五〇年に没してから、今年(二〇一〇年)で六十年になる。本書は、英国で刊行された、詳細な注を施した全集(二十巻)のうち、一九三一年から四九年までの、現存する十一冊の日記と二冊の手帖を一冊にまとめた、たいへん貴重な一次資料だ。
ロンドンの最底辺生活者と行動を共にし、ホップ摘み労働を体験した「ホップ摘み日記」、大不況下の炭鉱地帯に入り、労働者の過酷な労働と生活に共感をこめて活写した「『ウィガン波止場への道』日記」、海外滞在記である「モロッコ日記」と「マラケシュ・ノート」、第二次大戦が勃発し、BBCで宣伝番組の制作に従事し、空襲に見舞われる様子や愛国心を綴った「戦時日記」、戦後、結核に罹り、孤島の農場に引きこもって、農耕、釣り、自然観察を記録した「家事日記」など、作家の全貌を知ることができる。オーウェルは伝記が書かれることを嫌っていたというが、この日記が彼の人生を物語る実質的な「自伝」になっていることは、興味深い。
原題: Orwell's Revenge: The 1984 Palimpsest

※これは直接の翻訳本ではないが、オーウェルの激的な人生を自分で自ら語った本として紹介した。

7.儀式は何の役に立つか―ゲーム理論のレッスン マイケル・S‐Y. チウェ(著)

儀式は何の役に立つか―ゲーム理論のレッスン

儀式は何の役に立つか―ゲーム理論のレッスン

情報を共有することと、人々が共通知 識をもつことはまったく別のことである。私が本書において最も魅力を感じた指摘の一つである。 「人々がある事実を知る」だけでは、不十分であり、「『人々がその事実を知っている 』ということを皆が知っている」ことが重要なのだ。情報が共有されても、その事実を人々が知らない状況と、知っている状況では、本質がまったく異なる。この洞察が本書の核心である。

 チウェ氏は、この理論に基き、戦争反対集会への参加も、人気映画を見ることも、フ ランス革命時の度量衡の改正も、スーパーボウル放映時の広告費用の天文学的な値段をも説明していく。(中略)彼の理論の前では、情報化社会が促進する情報共有そのまま人々の相互理解や合意形成を可能にするという安易な妄想などいともたやすく打ち砕かれる。(訳者まえがき)
原題: Rational Ritual: Culture, Coordination, and Common Knowledge

8.歴史序説 イブン=ハルドゥーン (著)

歴史序説 (1) (岩波文庫)

歴史序説 (1) (岩波文庫)

歴史序説 (2) (岩波文庫)

歴史序説 (2) (岩波文庫)

歴史序説〈3〉 (岩波文庫)

歴史序説〈3〉 (岩波文庫)

歴史序説〈4〉 (岩波文庫)

歴史序説〈4〉 (岩波文庫)

動乱の14世紀北アフリカにあって波瀾の人生を送った著者(1332-1406)は,人間社会や文明の本質をふまえた歴史叙述の必要を痛感し,みずから「文明の学問」を創始した.彼の大著『歴史』のうち,歴史に関する理論的な思想体系を述べた序論と第一部が,『序説』として独立して広く読みつがれてきたのが本書である.(全4冊)
原題: The Muqaddimah: An Introduction to History

9.ゲーム・プレイヤー イアン・M. バンクス (著)

ゲーム・プレイヤー (角川文庫)

ゲーム・プレイヤー (角川文庫)

高度な文明を持つ“カルチャー”―人類は病気になることも死ぬこともなく、ただひたすらゲームに興じている。グルゲーは“カルチャー”の軌道ステーションの一つで暮らしている「ゲームの達人」であり、あらゆるゲームに精通していた。ある日彼のもとに、究極のゲーム『アザド』に挑戦してみないかという誘いが来る。悩んだ末ついに参加する決心をしたグルゲー。しかしこのゲームには一つの宇宙文明圏をも左右する大きな意味があったのだ…。天才的ストーリー・テラーによるスペースオペラの傑作。
原題: The Player of Games

9.エネルギーの不都合な真実 バーツラフ・シュミル(著)

エネルギーの不都合な真実

エネルギーの不都合な真実

  • 作者: バーツラフ・シュミル,立木勝
  • 出版社/メーカー: エクスナレッジ
  • 発売日: 2012/04/23
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世界の石油はいつ枯渇する?原子力発電の経済性と安全性は?バイオ燃料や風力発電の将来性は?電気自動車、原子力、ソフトエネルギー、ピークオイル、二酸化炭素隔離、植物由来液体燃料、風力発電…広く流布しているエネルギー神話の「誤り」を科学的なアプローチによって解き明かし、今日の議論で抜け落ちがちな「現実」を提示する―将来のエネルギーのあり方を考えるうえで絶好の書。
原題: Energy: A Beginner's Guide
紹介タイトルは直接の和訳は無く、同著者の「Energy Myths and Realities: Bringing Science to the Energy Policy Debate」。「Energy: A Beginner's Guide」は未訳。

10.ゲノムが語る23の物語 マット リドレー (著)

ゲノムが語る23の物語

ゲノムが語る23の物語

人間のDNA情報のすべて、ヒトゲノムの解読が完了した。ゲノムの解読は、人類の種としての40億年の歴史の足跡に光を当てるのみならず、ギリシャ以来の人間の知識すべてに対し革命をもたらすはずだ。「人間とは何か」という究極の問いに真っ正面から証拠を突きつける、ゲノム解読結果を、人がもつ23対の染色体にあわせて、23のスリリングなストーリーとしてまとめあげた、話題の書。
原題: Genome: The Autobiography of a Species in 23 Chapters

11.宗教的経験の諸相 W.ジェイムズ (著)

宗教的経験の諸相 上 (岩波文庫 青 640-2)

宗教的経験の諸相 上 (岩波文庫 青 640-2)

宗教的経験の諸相 下 (岩波文庫 青 640-3)

宗教的経験の諸相 下 (岩波文庫 青 640-3)

科学的な方法による宗教心理学の最初の労作として不朽の名を残す名著。ウィリアム・ジェイムズは、個人の宗教的要求と宗教的経験を重視した独自の宗教観に立って、見えないものの存在に対する信仰がもつ心理的特質・宗教的性向を分析してゆく。膨大な資料が用いられ、回心、聖徳、神秘主義などの現象がみごとに究明される。イギリスのエディンバラ大学でのギフォード講義を刊行(1902年)したもの。
原題: Varieties of Religious Experience, a Study in Human Nature

12.最底辺のポートフォリオ ――1日2ドルで暮らすということ ジョナサン・モーダック (著)

最底辺のポートフォリオ ――1日2ドルで暮らすということ

最底辺のポートフォリオ ――1日2ドルで暮らすということ

  • 作者: ジョナサン・モーダック,スチュアート・ラザフォード,ダリル・コリンズ,オーランダ・ラトフェン,野上裕生,大川修二
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2011/12/23
  • メディア: 単行本
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バングラデシュの首都ダッカ。スラムに住むカデジャは子どもの世話をしながら、裁縫の内職で収入を得ている主婦。 そして、近所の主婦ふたりから大事なお金を預かる〈マネーガード〉でもある。 インド南部ヴィジャヤワーダ。ジョティの生業は、 毎日スラムをまわって、顧客の主婦から少額の預金を集めること。商売道具はマス目の書かれた手作りの通帳。 220日分が埋まったとき、彼女はそのうちの20日分を顧客から手数料として徴収する。 盗まれるかもしれない、夫に使われてしまうかもしれないお金を守り、子どもを学校に通わせてあげるための唯一の方法だ……。

最貧国の家計は、収入の「少額」「不定期」「予測不可能」という三重の困難に取り巻かれている。 本書は〈ファイナンシャル・ダイアリー〉という聴き取り調査を、分厚く積み重ねた研究の成果であり、 貧しい人々が編み出した創意工夫の数々をルポルタージュとも言える筆致で描きながら、マイクロファイナンスやインフォーマル金融の実態を分析する。 さらに、「信頼性」「利便性」「柔軟性」「構造」という原則を提示して、貧困からの離陸のために金融になにができるのか、新たな道筋を示す。
原題: Portfolios of the Poor: How the World's Poor Live on $2 a Day



以下は残念ながら和訳本も代替になりそうな本もみあたらない、A Year of Books本だ。

Sapiens: A Brief History of Humankind by Harper
人類は何故生き残ったか。こちらのNaverまとめが詳しい。そのうち和訳されそう。

On Immunity: An Inoculation by Eula Biss
予防接種と免疫に関する裏側を多岐にわたって取り扱った本

Dealing with China by Hank Paulson
拡大する中国と付き合い方に関する本

The New Jim Crow: Mass Incarceration in the Age of Colorblindness by Michelle Alexander 新たな黒人差別に関する本

A Year of Booksで本の追加があれば、こちらの記事で和訳本を見つけて貼り付けておく予定だ。

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