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【日記】記事の品質が最高に高まる4メソッド

ブログ運営

ここのところほぼ毎日、ブログに新しい記事を追加している。その中で得た知見を、この記事では公開していこうと思う。まだ執筆期間が短いため、偏った意見になることをお許しいただきたい。

この記事では、最近多くブックマーク、言及された以下の記事。

この記事を制作していた時の事を話す。キラ星だらけのインターネッツで、小粒ではあるが、品質が高い記事の手持ちが少ないためご了承いただきたい。

このテクニック、実際のところ、ブログを運営しながら発見したものというよりは、いままでの人生で培ってきたもの、もしくは徳のようなものが発揮された格好である。

以下、記事の品質を最高に高める方法を4段階に分けて、解説していく。

パクる

私はその日、なんとかして主張を広く聞いてもらう方法がないものか、はてなブックマークを中心に、過去ヒットした記事を調べていた。私個人が主張とするところの「自由」と、趣味である「オンラインゲーム」を合わせテーマで記事を書きたいと常々思っていた。その中で以下の記事に出会った。

ゲームカテゴリで、これほどの長文で、人の心に届ける事ができるのか、と。記事を読み終わった時、私は衝撃を受けた。さらに、これがきっかけで出版話まで出てきたと、他記事でしっきー氏は続ける。私は思った。

「若いのに才能ハンパない」

そして、全力で、フォーマットを模倣する事に決めた。そう。私はあの記事で、しっきーの長文メソッドをパクった。聡いゲーム好きインターネッターならこの事実にすでに気づいていたように思う。

このような残念な記事上で大変心苦しいのではあるが、他に伝える場が無いため、この場を借りて しっきー氏へ尊敬と感謝を伝えたい。

「自分の無能は、他人の才能でカバー」これである。

(適度に)盛る

ここまで来て、ある程度方向性が伝わったように思う。ページを閉じて正解だ。私の目的の1つはすでに達成された。そもそもタイトルに【日記】と入れておいたはずだ。

さて、話を続ける。

テーマとフォーマットは決まったが、意見を読者に訴求するため、主張を届けるために、記事の内容を膨らませなければいけない。別の言い方をすれば「盛る」というやつだ。デコる。と言ってもいい。

最近のインターネッターは、多少の目新しさでは反応しない。特に私の主張するような「自由に生きよう」なんて発想は、考えようによっては大変陳腐である。ロックやらルソーが何百年前から話してると思ってんだ。よって私は社会背景・現代的価値観で、味付けする必要があった。ゲームと自由を単純に結びつけてしまうと、ニートの戯言になってしまうからだ。

どんなに素晴らしい主張をあなたが持っていても、適切に盛っておかないとインターネッターは聞く耳をもってくれないのだ。

たとえば、あなたの主張が「いちごおいしい」だとする。であれば「いちごおいしい」と決してそのまま言ってはいけない。いや、言ってもいいんだがマイミクより向こう、広大なインターネッツ上では全く伝わんない。Facebookでもいいね! 2つ、いちごの写真つきで、いいね! 5つくらいだ。

というわけで、ここでも常套手段はやはり社会背景や現代的価値観だ。安倍政権批判から始まり、円安、燃料高、いちご価格の高騰とうまく話を誘導していく。さらには地方行政にも目を向けつつ、長野のおばあちゃんのエピソードを挟む。おばあちゃん、元気してるかな。あなたのおばあちゃんは別にリアルで農家じゃなくていい。おばあちゃん=田舎の図式を利用する。そして、さらに発展させて怒涛のようにイチゴ農家の苦労や、環境汚染、水問題さらには外国人労働者問題や学歴社会にも切り込みつつ、ゆるキャラと町おこし、さらにはいちごの歴史を紐解き、ついでに練乳と乳業についてもぶちかまして、相手がグロッキーになり、なにがなんだかわからなくなっているところで、すかさず「いちごおいしい」だ。

「うんちく大事」これである。

(勢いを)つける

文章に勢いをつけるのは大事だ。理論がしっかりしていても、流れるような展開で読ませなければ伝わらない。熱量が足りないと読んでもらえない。

私は感情を乗せた書き方が大変苦手で、その点いつも苦労している。

当該記事でいえば、新約・旧約聖書を引用したノムリッシュ的表現や地球ばくはつしろ、なんて発言は、全うな生き方をしてきた30代半ばのおっさんからするりと出てくるものではない。勢いで書いてしまわないと出てこないフレーズだ。

というわけで、私と同じ悩みをかかえる諸兄の為にも、この門外不出のメソッドを共有する。

話は、当該記事を執筆した1日前にさかのぼる。その日は、私と友人の坂本(42歳独身 以下、さかもっちゃん)とサシで私の家で宅飲みする予定になっていた。たしか、その日のアジェンダは「ドラクエ10」「週末の競艇場外レース星読みについて」「ぱふぱふ」の3点だったように思う。アジェンダについては本筋とは関連が無いので今回は割愛する。

我々の宅飲みルールは「酒は好きなものを持参」「つまみはイオンで調達」である。前日さかもっちゃんとLINEをしていると彼はこう切り出した。

「おれ今回、ブランデー持ってくわ。へへ」
「へー、めずらしいね。あんまり飲んだこと無いけど楽しみにしてるよ」

そういって我々は連絡を終えた。

みなさんはどうか知らないが、私はブランデーをあまり飲まない。スナックへ人と行った際に、同行した人物の入れているボトルがブランデーだった時に合わせて飲むくらいだ。銘柄で言えば「V.S.O.P」とか「X.O」とか「マーテルコルドンブルー」などといった銘柄は、名前くらいは知っている程度である。

そして翌日、さかもっちゃんが持ってきたブランデーが、これだ。

サントリー V.O

「V.O」である。初めて見た。640mlボトルが863円だったとのことだ。安すぎる。

X.Oでもない、同じサントリーのV.S.O.Pでもない、V.Oである。そんなのあるのか。SとPどこいった。私は、さかもっちゃんに

「この酒、なんかラベルおかしんだけど。…V.Oて。SとかPそのへんに落っこちてない?」

と思わず聞いてしまった。

あとでGoogleで確認したところ、ほとんどの人が味がアレなため飲用せずフルーツなどを漬ける際に用いるらしい。公式サイトを見ると、サントリー自身がV.Oはブランデー漬けに使えと薦めていて爆笑した。

結果、さかもっちゃんは注がれたV.Oをシングルすら飲み干さず、私の家にボトルごと置いて帰ってしまった。

翌日、昼間からそのV.Oをラッパ飲みしながら書いて生まれたのが、年収150万でオンラインゲームの世界に生きていくである。


そもそもこの飲酒メソッド、門外不出と大仰に言ってしまったが、古くは中国、戦国春秋時代にまでさかのぼる事ができる。むしろ、活版印刷は酔っぱらいによってノリで発明されたのではと個人的には思っている。とにかく古来より文人たちは酒を飲みながら中二っぽい文章を書いてきたのだ。

そこまで古きをさかのぼらずとも日本には、中島らも先生がいらっしゃる。中島先生は、自著でもお酒について様々な事を描写されていらっしゃるが、飲酒メソッド(酒パワー)については以下の3作品をすすめておく。

永遠も半ばを過ぎて (文春文庫)

永遠も半ばを過ぎて (文春文庫)

永遠も半ばを過ぎて。いかにキメた状態で文章を書くと素晴らしいものが書けるか、ある種の神聖さすら帯びるかが、軽快なタッチで描写されている。

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町。中島らも先生の私小説である。中島らも先生の作品が最高である源泉が、酒であったことがありありと伺える。

今夜、すべてのバーで (講談社文庫)

今夜、すべてのバーで (講談社文庫)

今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

今夜、すべてのバーで。中年期、酒に人生を全て奪われ、それでも酒で過ごす、男の物語である。いかに人生にとって酒が必要かが丁寧に描写されている。

酒以外の話も読んでみたいならガタラの豚をすすめる。これは一般受けが大変よろしい。

ガダラの豚 I (集英社文庫)

ガダラの豚 I (集英社文庫)

ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)

ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)

「文章に勢いをつけたければ、V.O」これである。
未成年は使えないのが残念である。

ブログ専用部屋を確保する

一番現実的なメソッドかもしれない。ここで初めて言うが、私は「ブログ部屋」と命名したアパートを一ヶ月家賃2万2千円で借りている。自宅とは別に、である。地方都市だからなせるメソッドである。

毎朝8時に目をさまして朝の連続テレビ小説「マッサン」を見た後、朝食を作り、自分(と、なぜか専業主婦の妻の2人分)の弁当をちまちまと私は詰め、ひとり自宅からママチャリで15分の距離にある、ブログ部屋にキコキコと毎日通ってブログを書いているのだ。想像してみて欲しい、九時五時で30代半ばのおっさんが働きもせず毎日キコキコと部屋を往復しブログ記事を量産している姿を。痛ましい。

とにかく、生み出された結果がこんなくだらない文だとしても、1文字1文字のコストも違えば、それが生み出される工程や執念すら、他人のそれらとは全く別物なのだ。

ビジネスであれ趣味であれ、隔離された専用の場所で作業すると量・質ともに比べ物にならないのである。自宅で副業をしている人や執筆活動その他集中の必要な趣味を持っている人は、なんとか費用を捻出して専用の「部屋」を用意することをお勧めする。

「まだ自宅でブログ書いて消耗してるの? ブログ部屋なら超捗りますよ」これである。


以上、4つのメソッドを完全にトレースすることで、誰でもごく簡単に記事の品質を最高に高める事ができる。言い方は多少ぞんざいであったかもしれないが、嘘はひとつも書いていない。是非、諸兄にもお試しいただきたい。

ん? ああ、 V.O がまだ残ってるから今もそれを飲みながら書いてるよ。

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