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ブロガーおすすめ投資信託の「投信ファンドオブザイヤー2014」決定&解説

投信ブロガーが選ぶFund of the Year2014

毎年恒例となっている「投信ブロガーが選ぶFund of the Year2014」が今年も発表されました。

公式サイトから賞の概要を引用します

投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたち。投資信託の事情通である彼らが支持する投資信託はどれか?

証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。

投信ファンドオブザイヤーの投票対象は、日本の証券会社を通じて購入可能な、おすすめ投資信託、ETF(上場投資信託)としています。海外のETFなども、国内の証券会社経由で購入可能であれば投票可能でした。

投信ファンドオブザイヤーは、個人投資家ブロガーが自信を持っておすすめするものが並んでいます。多くの場合、個人投資家ブロガーが実際に購入しているものをおすすめ投信として投票しています。

あなたが投資初心者であれば、このランキングを足がかりに投資を始めるのは、悪い選択肢ではありません。

きりんの自由研究 では上記のような人に向けて投信の内容を補足しつつランキングに入賞したおすすめ投信を紹介します。

第一位 ニッセイ外国株式インデックスファンド(ニッセイアセットマネジメント)

種類 投資対象 購入手数料 信託手数料 純資産額 分配金
国内投信 先進国株式 なし 0.46%/年 6,759百万円 無し
トータルリターン1年 トータルリターン3年 トータルリターン5年
+22.59%(年率)

ニッセイ外国株式インデックスファンドは日本にいながらにして、全世界の先進国株式に投資できる投資信託です。ニッセイ外国株式インデックスファンドの投資先は先進国23か国で日本は含まれません。

先進国の経済が良いと価格が上がり、先進国の経済が悪いと下がります。また、海外に投資するため円安になると上がるし、円高になると下がります。

新しく登場したファンドのため純資産額が少ないです。分配金もあるはずですがまだデータがありませんでした。

しかし、国内投資信託の中で0.46%/年の信託報酬は非常に魅力的です。信託報酬は、毎年ファンドから天引きされるので、小さければちいさいほどよいです。

株式投資の中でも投資対象が先進国に絞られているのもリスクが低めで、投資初心者向きです。そのあたりが投信ファンドオブザイヤー2014としておすすめされた理由かと思われます。

【こんな人におすすめ】
海外の株式に効率よく投資したい人におすすめ

第二位 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)(The Vanguard Group Inc.)

種類 投資対象 購入手数料 信託手数料 純資産額 分配金
海外ETF 全世界株式 無し※注 0.18%/年 3,854百万米ドル 2.5%(昨年)
トータルリターン1年 トータルリターン3年 トータルリターン5年
+25.13%(年率) +32.21%(年率) +17.44%(年率)

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)は、米国上場のETFです。投資対象は世界の先進国・新興国47カ国8000銘柄の株式に投資するETFで、これ1つ購入しておけば、世界全体の株式に投資できる楽ちん投資ETFです。

世界経済が成長すれば価格は上がるし、世界経済が落ち込むと下がります。組入比率は各株式市場の時価総額比重で行われています。一例として上げると50%が米国日本は7.8%中国1.9%といった具合です。トータルリターンが高く現れているのは、円安の影響も大きいです。

特徴としては、圧倒的に時価総額が大きく、信託報酬手数料が安いところです。ただし、海外に上場している投資信託のため、日本から購入する場合は、証券会社に購入手数料を支払わなければいけないので注意が必要です。また、購入は米ドルで行う必要があります。そのあたりが1位ではなかった要因でしょうか。

きりん はこちらのETFを多く自分の資産に組み入れています

【こんな人におすすめ】
世界中の株式に低コストで投資したくて、ドルの取り扱いが自分でできる人におすすめ

第三位 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(セゾン投信)

種類 投資対象 購入手数料 信託手数料 純資産額 分配金
国内投信 世界株式・先進国債券 なし 0.74%/年 90,384百万円 なし
トータルリターン1年 トータルリターン3年 トータルリターン5年
+16.99%(年率) +23.59%(年率) +10.98%(年率)

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは先進国・新興国30カ国の株式と、先進国10カ国の債券50%:50%の比率で運用されている投資信託です。分配金は自動で再投資されるため、ありません。

世界の株価・債券が上がると儲けが出ます、株価が下がっても半分は債券で構成されているので、下げは限定的です。ミドルリスク・ミドルリターンの投資信託と言えるでしょう。そのため他のランキング入りした投信よりリターンが低くなっています。

信託報酬も低い部類といっていいでしょう。これも大事なポイントです。

全体を鑑みて、ものぐさな投資家や初心者が安心して手を出せるおすすめ投資信託といえます。

【こんな人におすすめ】
株式比率を抑えつつ、世界の株式・債券両方に投資したい人におすすめ

第四位 結い2101(鎌倉投信)

種類 投資対象 購入手数料 信託手数料 純資産額 分配金
国内投信 国内外小型株式 なし 1.08%/年 12,431百万円 ほぼ無し
トータルリターン1年 トータルリターン3年 トータルリターン5年
+9.48%(年率) +16.47%(年率)

鎌倉投信の結い2101はリターン以上に信念を持った、日本の投資信託会社の投資信託商品です。鎌倉投信は古民家を改造した社屋で「良い会社」を足で見つけてきて投資することで有名です。テレビでも取り上げられている投信会社です。

鎌倉投信が「独自の基準」で選んだまだ小さな会社。これらの業績が上がり株価が上がれば儲かりますし、逆なら下がります。リスクとリターンは彼らの手腕にかかっていますが、一般的に小型株投資は投資効果が高いことで知られています。ここまでの3種と違い、独自に良い投資先を見つけるアクティブファンドというスタイルのため、目標のリターンを年率5%と設定しています。

年率報酬は足で探す分1%と、上位三位より高くなっています。これはアクティブファンドの中では決して高いものではありません。このあたりにも鎌倉投信の信念が見て取れます。

分配金は出さず再投資するとしていますが2013年に1度500円の分配金を出しています。

こういう投信はあなたが彼らの哲学に賛同できるかどうかです。気になる人は、まず彼らの本を手にとってみるのがおすすめです。

外資金融では出会えなかった日本でいちばん投資したい会社

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【こんな人におすすめ】
鎌倉投資の投資信念に惚れた人、信頼できると感じた人におすすめ

第五位 eMAXISバランス(8資産均等型)(三菱UFJ投信)

種類 投資対象 購入手数料 信託手数料 純資産額 分配金
国内投信 国内外混合 なし 0.69%/年 9,284百万円 無し
トータルリターン1年 トータルリターン3年 トータルリターン5年
+17.67%(年率) +23.45%(年率)

eMAXISバランス(8資産均等型)は、預かった資産を8等分して、投資するユニークなバランス型投資信託です。

  • 12.5% 国内株式
  • 12.5% 先進国株式
  • 12.5% 新興国株式
  • 12.5% 国内債券
  • 12.5% 先進国債券
  • 12.5% 新興国債券
  • 12.5% 国内リート(不動産)
  • 12.5% 海外リート(不動産)

といった構成です。資産が分散されるため、どこか一部の調子が悪くても価格が暴落するということはありません。ただし、八等分均等に投資しているため経済の実態(GDP)より新興国の影響を多く受ける資産構成になっています。

今の経済情勢を無視して均等に投資する、というのはひとつの戦略です。

分配金は自動で再投資されるため、税制上有利です。また、信託手数料もかなり低めです。

【こんな人におすすめ】
これから先世界になにが起こるかわからないが、それでも世界に投資したい人におすすめ

第六位 ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)

種類 投資対象 購入手数料 信託手数料 純資産額 分配金
国内投信 国内小型株式 なし 1.06%/年 16,865百万円 無し
トータルリターン1年 トータルリターン3年 トータルリターン5年
+13.99%(年率) +32.74%(年率) +34.25%(年率)

レオス・キャピタルワークスの運用するひふみ投信は国内の隠れた優良企業に長期投資する投信ファンドです。鎌倉投信と同じく、ひふみ投信も近年個人に人気のアクティブ投資信託です。

日本を育てる気概を投資に加えるなら、ひふみ投信がおすすめです。

彼らの哲学はファンドマネージャーの藤野 英人氏が本にまとめています。こちらもおすすめしておきます。

投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書)

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【こんな人におすすめ】
日本を育てたい人。成長株長期投資をしたい人におすすめ

第七位 世界経済インデックスファンド(三井住友トラスト・アセットマネジメント)

種類 投資対象 購入手数料 信託手数料 純資産額 分配金
国内投信 国内外株式・債券 なし 0.54%/年 10,270百万円 ほぼ無し
トータルリターン1年 トータルリターン3年 トータルリターン5年
+14.65%(年率) +22.09%(年率) +9.98%(年率)

世界経済インデックスファンドは世界の株式と債券に投資する投資信託です。セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとかなり近い投資信託です。

違いは、世界経済インデックスファンドが新興国比率をある程度組み入れている点です。

【こんな人におすすめ】
世界の株式・債券にバランス良く投資したい人におすすめ

第八位 SMTグローバル株式インデックス(三井住友トラスト・アセットマネジメント)

種類 投資対象 購入手数料 信託手数料 純資産額 分配金
国内投信 海外株式 なし 0.54%/年 43,213百万円 ほぼ無し
トータルリターン1年 トータルリターン3年 トータルリターン5年
+22.85%(年率) +34.66%(年率) +16.61%(年率)

SMT グローバル株式インデックス・オープン は日本以外の先進国と一部の新興国に投資するファンドです。

ニッセイ外国株式インデックスファンドとほぼ同じ内容です。ただし、こちらのファンドのほうが証券会社の取り扱いが多く、購入がしやすくなっています。

【こんな人におすすめ】
楽天証券の口座を持ってなくて、世界の株式・債券にバランス良く投資したい人におすすめ

第九位 ニッセイ日経225インデックスファンド(ニッセイアセットマネジメント)

種類 投資対象 購入手数料 信託手数料 純資産額 分配金
国内投信 国内大型株式 なし 0.30%/年 79,651百万円 無し
トータルリターン1年 トータルリターン3年 トータルリターン5年
+8.66%(年率) +29.26%(年率) +12.31%(年率)

ニッセイ日経225インデックスファンドは東証の225種の主要な株式会社に投資するファンドです。日本の景気に左右される投資信託です。

日経平均株価は、この225種類の会社の株価を元に構成されているので、価格の変動がいつでもニュースで分かります。

信託報酬も安いので、投資を始める人が考えるより先にまずいくらか投資したいのなら、このファンドをおすすめする事になります。

【こんな人におすすめ】
とりあえず株式投資をはじめてみたい人、低コストで日経平均株価と連動した投資リターンを得たい人におすすめ

第十位 eMAXIS新興国株式インデックス(三菱UFJ投信)

種類 投資対象 購入手数料 信託手数料 純資産額 分配金
国内投信 新興国株式 なし 0.65%/年 23,659百万円 無し
トータルリターン1年 トータルリターン3年 トータルリターン5年
+11.62%(年率) +19.58%(年率) +6.82%(年率)

eMAXIS新興国株式インデックスは他のランク入りしたファンドと違い、新興国の株式にのみ投資するファンドです。

個別株投資ほどではありませんが、新興国は成長著しい反面、地政学的なリスクにさらされやすいため、ハイリスク・ハイリターンの傾向にあります。

【こんな人におすすめ】
新興国にハイリスク・ハイリターン投資したい人におすすめ


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いかがだったでしょうか? 2014年の投信ファンドオブザイヤーは、日本のファンド充実が確認できるものになったように思います。逆に投資リターンが高いのにこのランキングに入ってこなかった投信について、考えてみると面白いです。なぜ投信ブロガー達はそれらに投票しなかったのでしょうか?

ともかく、信託報酬や手数料が下がり、さらに日本からの投資環境が整うといいですね。

尚、今回の記事は投資の助言をおこなうものでは無く、個人の意見で特定の商品をおすすめするものではありません。投資の際は自己責任でお願いします。また、記事制作時と状況が変わっている場合があり、内容の保証はできません。必ず各公式サイトや、証券サイト上の表示内容を確認してください。

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