給料が安い?手取りを増やす方法

いつも頑張っているあなた。しかし給料手取りは思いどおりに増えない。将来が不安にもなります。なぜでしょうか? 今日は、知っているはずの給与を増やす原則をおさらいします。王道はガムシャラに働く事。それ以外にもいくつかテクニックがありますので、スッキリさせましょう。旦那さんの給料が安くて嘆いている奥さんも是非読んでください。

給料の本質を再確認する

給料は、そもそも何でしょうか。労働の対価? であれば、全ての人間の拘束した8時間に同額の給料が支払われるはず。正しくは

雇用主に与える(と推定される)価値 = 給料

ですね。言い換えれば、あなたが生み出す価値=給料。そして生み出す価値が高ければ高いほど、貴方の給料は増えます。逆なら安くなります。

上司が給料を上げてくれない、などの算定機能にかかわる問題はあとから取り扱います。

価値の生み出し方を分解する

給料の根源である、雇用主に対する価値はどうやって生み出せばいいでしょうか? 一般的な例として、あなたがコンピューターで何かを処理したり、人と相談したり、物を右から左に動かす。そうする事で、雇用主が仕入れた商品や原料が、育ったり、形を変えたりして、仕入れた価格以上で売れます。

原材料価値 + 貴方の生み出した価値 = 商品価格

仕入れというのは例えなので、コンピューターソフトウェアのように無から有を生み出すものもあります。この場合は、原材料は0ですが貴方が生み出した価値が大きくなります。

この式は以下のように言い換えてもいいでしょう。

原材料費用 + 貴方の給料費用 = 商品価格

ここで重大な事実に気づいてください。原材料費用とと給料費用は、業種によってどちらが大きいか変化するだけです。雇用主からみれば1つの「商品を成立させる機能の1つ」に支払う費用と認識されています。

ようするに雇用主は、原材料にかかる費用も貴方の給料も大して区別していません。商品価格は、実際には輸送費や設備投資もかかりますが、まとめて「費用」とみています。

ぶっきらぼうにいえば、貴方は文句を言う設備だと思われている、と考えれば実際のイメージに近いです。

ここで得られる結論は、「あなたは費用という点で、原材料や設備と同質である」という事です。そこから「どんな原材料や設備なら高く買われるか」を導き出す事で、あなたの給料が増えます。これは「処理能力が高く、長く稼働する設備」なはずです。こちらも異論ないはず。

給料=生み出す価値を増やす方法

ここまでくれば給料を増やすのは簡単です。あなたは「処理能力が高く、長く稼働し価値を生み出す設備」を目指せば良いのです。処理能力は以下の方法で簡単に算出できます。

処理能力 × 稼働時間 × 影響範囲 = 生み出される価値

ちょっとわかりづらいので1日に生み出される価値をグラフにしてみます。

平均的なサラリーマンが生み出す価値

縦軸に処理能力、横軸に稼働時間、奥行きに影響範囲を取ります。このグラフの容積が、雇用主の考える「価値」です。

影響範囲というのは、貴方の処理したものが、組織の内側にどれだけ反映されるかです。大企業や管理職だと厚みを増します。

価値=グラフ容積だとすれば、容積を増やす事が貴方の価値増大につながる事が疑いようがありません。幾つかサンプルを見てみます。

大企業のサラリーマンが生み出す価値

能力が低い、もしくは手をぬいている大企業のサラリーマンの価値モデルです。影響範囲が大きいため、容積は平均的サラリーマンより多いものになっています。

零細企業サラリーマンの生み出す価値

こちらは寝ている時間以外は仕事をするような猛烈サラリーマンのイメージです。


理解いただけたかと思いますが、同じ能力であれば長時間働く事があなたの価値を増大させます。

同じように影響範囲の大きな場所で働く事で貴方が生み出す価値が増大します。

ちょっとここで、容積を増やす方法をまとめてみましょう。

  • 処理能力が十分に発揮できる職場で働く(縦:処理能力)
  • スキルを身につけて処理能力を高める(縦:処理能力)
  • 十分に休息して時間あたりの処理効率を上げる(縦:処理能力)
  • 周囲との関係を友好的に保ち、仕事がスムーズに運ぶよう準備する(縦:処理能力)
  • 残業・持ち帰りで仕事をする(横:稼働時間)
  • ダブルワーク・副業をする(横:稼働時間)
  • 影響範囲の広い職種で働く(奥行き:影響範囲)
  • 管理職として影響範囲を広める(奥行き:影響範囲)
  • 大企業で働いて影響範囲を広める(奥行き:影響範囲)
  • 価値が多く生まれたように見せかける(容積をごまかす)

まだ他にもあると思います。ご自身で考えてみてください。

効率的なので残業はしない主義」とうそぶく人がいますが、真に価値を生み出すのは「効率的に影響範囲が大きいポジションで長時間働く」ことです。容積を増やさなければいけません。最近ではだいぶ言う人が少なくなりましたがあえて言えば、欧米人は残業しないというのは嘘です。統計上でも、大金を得る人は若い時期にモーレツに働き、良いポジションを得てさらに働く傾向があります。

逆説的に平均以下の能力でも平均以上の場所・時間働けば多くの価値を生み出せます。

立場によって処理能力の計測が曖昧

ここまでくれば、価値=容積であることに疑いが無いかと思いますが、この図式には1つ不安定な要素をかかえています。「処理能力」がしばしば見誤れる事です。多くは幻想ですが、ここでいくつかの例と解決策を上げておきます。

上司(雇い主)が貴方を低い評価に差別する
評価を低くし、給与を下げるのが雇用主でなければ、あなたは上司の管理を邪魔しているから給料が下げられます。これは善悪の話ではありません。上司の容積を拡大するのに、貴方が邪魔だから排除されるのです。そのポジションにおいて、自分の容積を増やしたければ彼を飛び越えて評価できる人を得るか、彼の容積が増える事に協力してください。
雇い主が小規模で、価値分の給与をくれない
違います。彼らは価値通りあなたに給料を支払っています。奥行きの「影響範囲」に着目してください。貴方の影響範囲は小規模な雇い主の下では少ないのです。いくら面積を拡大しても、奥行きがない雇用主にあっては貴方の生み出した価値にてこを働かす事ができず、給料は増えません。小規模な雇い主は、貴方の価値を引き出す能力に限界があります。
不得意な業務で才能が発揮できない
繰り返しになりますが、あなたの能力は「雇用主にとっての処理能力」です。いくら才能を秘めていても彼らが必要としている価値を生み出さなければ容積は増えません。
雇い主が私の価値を買い叩こうとする
本当にピンはねされているのであれば、彼らは交渉に応じるはずです。交渉に応じなければ貴方の考える価値は他の人が生み出す面積と大差ありません。

ただし、経験が浅い・小規模な雇用主にあっては、こういった「理論的な判断」が出来ない人が含まれています。彼らが成長していないように感じた瞬間に、そこから離れるべきです。

労働者は設備か

設備です。これを抜け出すには「純粋な投資家」になり、資本以外、つまり労働力を投下しない事以外に方法がありません。

独立や起業をしても、あなたは設備です。その理由は、創業社長というのは最初のお金を出した資本家であると同時に、社内においては価値を生み出す労働者だからです。多くの経営者は勿論自分自身も1つの設備として理解して、仕事をしています。だからこそ彼らはモーレツに働くのです。


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タイトルに「手取り給料を増やす方法」とありますが、実は、給料の増減は副次的な要因です。大事なのは貴方の生み出す価値の総量がどれだけかに着目する事です。そうすれば、労働者であれ経営者であれ、応用が効きます。

よく「社会の歯車」なんて言葉を使います。多くの場合はネガティブに、反骨心や諦めの言葉と共に使われます。しかし、歯車でない人間は価値を生み出しません。自分がどんな歯車でどんな場所にはまっているか。是非考える事をオススメします。

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