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ドル建て米国銀行口座を国内手続きだけで開設できる「ユニオンバンク・カリフォルニア」の海外口座開設方法

 海外の銀行に口座を開設しておくことは、特定の人にとってはメリットを得られる。例えば資産運用上のリスク分散だったり、海外での米ドル建て口座での振り込みや受け取りなど。

 今回は私が自ら実際に使っている、日本から一番手軽に口座開設と維持が出来る「ユニオンバンク・カリフォルニア」の口座開設から初期設定方法など一連の流れを解説しようと思う。

【目 次】

日本在住の邦人が海外口座を開設するメリット

 米国の銀行で米国ドル口座を開設した場合をイメージして、思いつく限り海外口座を邦人が持つメリットを上げてみよう。

  1. 通貨だけではなく国内・海外口座を分けることでより資産リスクの分散が出来る
  2. 米国のネットショッピング決済時に為替を気にしなくて良い
  3. 海外投資・米国企業との取り引き、キャッシュバックサービス等の支払い受け取りで米国口座を指定されるケースに対応できる
  4. キャッシュカードがそのまま国際キャッシュカード扱いになる事が多い
  5. 外貨預金で為替差益が発生していても、外貨のまま使えれば差益税(雑所得税)が発生しない

 5については税法上難しいので、あまり当てにしないでもらいたい。満期や解約のない口座であれば円転したタイミングが差益の発生タイミングのはずなので、差益税が発生しないと思われる。しかしこの認識は誤りで、口座を通じて都度出金したタイミングで差益税を計算するという税法上の取り扱いかもしれない。しかしそんな税法上の取り扱いをしたら、海外に移住した人たちは全ての買い物で為替差損計算をしないといけなくなる。というわけでグレーゾーン。今のところ私はこういう使い方をしていないのでこの使い方を想定する際は専門家から充分意見を聞いておくこと。

海外口座の主な開設方法と「ユニオンバンク・カリフォルニア」をおすすめする理由

 海外に住所を持たない日本人が、米ドル建ての海外銀行口座を開設するには、メジャーないくつかの方法がある。主流のいくつかの銀行とユニオンバンクカリフォルニアが優れている点を解説してみよう。

HSBC香港(香港上海銀行)

【メリット】
世界有数の大銀行で、HSBCカードは全世界の銀聯(UnionPay)マークの付いたATMで利用できる。日本ではセブン銀行などが対応。10種類以上の通貨が取り扱える口座
【デメリット】
香港現地で開設する必要があり。対応は英語。口座開設サポート業者とのトラブルや口座開設後の凍結事例が多い(あやしい使い方をする人が多いため)
【最低預け入れ金額】
10,000香港ドル以下で口座維持手数料が発生

First Hawaiian Bank

【メリット】
現地に行く必要があるが日本人に馴染みがあるハワイ州オワフ島ワイキキで口座開設が可能。ハワイに良くいくなら手数料無料で使えるFirst Hawaiian Bank ATMが利用しやすい。口座開設では日本語対応スタッフ常駐。
【デメリット】
現地に行く必要がある。世界規模の銀行ではない。
【最低預け入れ金額】
300米ドル以下で口座維持手数料が発生

Union Bank of California

【メリット】
三菱UFJの傘下銀行であり、三菱UFJ口座をすでに持っていれば現地に行かず口座開設が可能。口座連動のデビットカードが発行可能。日本語での電話スタッフ常駐。
【デメリット】
東京三菱UFJ銀行の口座をあらかじめ開設しておく必要がある。
【最低預け入れ金額】
1,500米ドル以下で口座維持手数料が発生

 というわけで、ユニオンバンクカリフォルニアがとても楽。過去シティバンクも郵送での海外支店口座開設を受付していたが現在はやっていない模様。

※各種サービスは2015年10月執筆時点のもの

ユニオンバンク・カリフォルニア口座の実際の開設方法

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 三菱東京UFJ銀行が公開している「海外口座ご紹介サービス《カリフォルニアアカウント・プログラム》」のページをまずは一読していただきたい。

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 内容に問題が無ければ「資料請求」もしくは「PDF版申込書」から申し込みを行おう。私の場合は時間に余裕があったので「資料請求」から一式資料を郵送してもらった。

東京三菱UFJ銀行の普通口座がない場合は先にそれを作ろう。記入項目内に三菱UFJ銀行口座を記入する欄があるので、三菱UFJ銀行口座は必須となる。

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 基本的にはPDF版と同じ。返信封筒やカリフォルニアアカウントプログラムの解説資料が付いている。

 海外提出用の資料とあわせて記入する必要がある。申込書記入の手引にならって書きすすめよう。私の場合慣れない作業で、1度送付した書類が、修正依頼が付いて差し戻されてしまった。修正内容は日本語で指摘してくれるので心配ない。急ぎの場合はそういったやりとりの時間も考慮しておこう。

口座開設後の諸手続き

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 数週間のち、ユニオンバンクから口座開設の通知書類とキャッシュカード、暗証番号が届く(それぞれ別送のはず)。口座開設時より60日以上ご入金がない場合凍結されてしまうので、あらかじめ米ドル送金が出来るように準備しておこう。

オンラインバンクの登録

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 書類がそろったら、まずはオンラインバンクの登録。こちらのページ右側にある「オンラインバンキング お申し込みはこちらから」を辿っていこう。そこから先は英語となる。

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 可能であれば、お問い合わせ電話窓口が開いている時間に連絡しよう。操作が不明でも日本語でサポートが受けられる。電話番号と対応時間帯は口座開設書類に記載されている。フリーダイヤルで連絡する場合、一度KDDIのフリーダイアル登録をしないといけないのですこし余裕をもって望んだほうがいい。

オンラインバンキング開設手順としてはDebit/ATM PINを選んで入力していく。郵便番号は最初の4桁を入れよう。000-0 後ろ3桁は不要。その後生年月日、ユーザー名やパスワード、秘密の質問などを順次設定していく。

 登録完了したら次に進もう。

毎月の明細書受け取りをオンラインに変更する

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 銀行口座開設当初の設定だと、毎月海を越えて明細書が届く。うっとおしいのでオンライン明細に変えてしまおう。ユニオンバンクのトップページからログインしたあと

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 上段のメニューからAccount→Account Serviceを選択して

「Turn On/Off Online Statement Delivery」を選択。

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「Online Statement Only」を選択すれば完了。

初回入金

 口座開設完了書類に開設したユニオンバンク銀行口座宛の情報が刷り込まれた外国送金依頼書がついてくる。これを使って三菱東京UFJ銀行の外国送金取扱店で送金が可能。手数料は一回3,000円とのこと。日本円からの場合為替手数料がさらにかかる。

 私の場合は新生銀行で米ドルを保有していたので、初回は新生銀行の窓口から約1万ドル送金した。こちらは送金手数料1回につき4000円+着金手数料が$14別途差し引かれる。

 海外送金、特に両替せずに同一通貨を送る場合は基本的に手数料が高くつく。ビジネス用の送金の場合などはできるだけまとまった金額で送金しよう。新生銀行の窓口で確認したところ30万ドルくらいまでは、この方法で一気に送金できるようだ。それ以上になると使途の確認などマネーロンダリング防止でややこしいとの事。

 送金の際に必要となるユニオンバンク・カリフォルニアアカウントの国際送金用の情報を記載しておこう。
【受け取り銀行・支店名】
UNION BANK JAPANESE CUSTOMER SERVICE UNIT
【受け取り銀行住所】
3151 EAST IMPERIAL HIGHWAY BREA, CALIFORNIA 92821 USA
【SWIFTコード】
BOFCUS33MPK (UNION BANK GLOBAL PAYMENT SERVICES)
【ABAナンバー】
122000496

デビットカードの申し込み

 最後にデビットカードについて。東京三菱UFJ銀行が用意しているページにはあまり詳しくかかれていないが、ユニオンバンクで口座を開設すると無料でデビットカードを作る事ができる。

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 初回入金が終わったあたりで、ユニオンバンク銀行の日本語電話サポートに連絡して「デビットカードの発行をしたい」旨伝えよう。電話1本で2〜3週間後に国際郵便でデビットカードが届く。届いた資料に従ってカードを有効化しよう。

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 ちなみに新しいカードを有効化すると、古いATMカードは利用できなくなる(少なくとも日本では使えなかった)。古いATMカードはしまいこんで置くか利用できないようにしたのち破棄してしまおう。

 こちらのデビットカードがあれば、米国内の決済がかなり楽になる。米国以外の決済ではあまり使えないので注意。

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