【前篇】30代で早期リタイアして2年経過後の生活まとめ

ブログを再開してから、立て続けに私向けにリタイア関連でアクションしてくれる方に恵まれた。この場を借りてその方々にお礼申し上げる。

私のリタイア期間も2年を超えるようになってきた。感じた事や体験を、そろそろ1つの記事に出来るかもしれない。私もリタイア前には生活スタイルがまったくわからず、情報を求め、ネットに書籍にあたったものだ。

というわけで、【前篇】生活・健康編【後編】活動・思考編と、前後編に分けて個人のアーリーリタイア生活の所感を記事にまとめる。

今回はそのうちの前篇。生活・健康編である。

早期リタイアの生活サイクルは

分かりやすい生活サイクルから話題にしよう。

私の起床時間は朝6時〜9時。朝食と昼食は私の担当。妻と私の弁当を作る時は、朝6時に起きている。夜は10時〜1時頃就寝している。この2年で夜更かしした事は数える程度だ。寝付きが悪いので稀にそういう事がある。次の日ももちろん休みなので、起きていたければ朝まで起きていても良い。何日かすれば勝手に元の朝方リズムに戻る。

引きこもりみたいに昼夜逆転しないのは、買い出しその他、生活する上で必要な活動を昼間するほうが都合が良いからかもしれない。もしくは体が起きたい時に起きるようにするとそうなった。生活リズムに関してはあまり心配しなくて良いように思う。

週の7日間、基本的に好きなことをして過ごしている。大体はブログを書いたり、ゲームをしたり。私はそれ専用の部屋を1つ確保しているので、そこへ閉じこもっている事が多い。または旅行に出ている。今のところ1ヶ月くらいの長期旅行を年に2回、小規模な遠出を3〜4回年間している。

同世代リタイア者に実際に話を聞いたところ、旅行+個人的な趣味のパターンが多いように思う。逆に旅行しない30代40代のリタイア者を見たことがない。私は人と接するのがあまり得意では無いので、引きこもっている。そうでない人は、暇な人間をどうにか見つけ出して遊んでいるようだ。

私はルーチン作業をする日を最低限決め、生活のリズムをとって暮らしている。例えば、毎週月曜日は掃除の日、月末は銀行で事務処理といった具合だ。何か予定を入れる時は、相手の都合が一番良い時を選んで行動している。旅行に行く場合だったらチケットが一番安い時、という事になる。

というわけで平日の昼間、空いた時間にゆったりと用事を済ませる事が多い。逆に週末は予定がない限りこもりがちになる。

早期リタイアとストレスについて

こんなふうに、最低限のフレームだけ決めて、その時その時の快適さを優先して暮らしている。

すると、ストレスがゼロになる。

働いていないので元来ストレスはほとんど発生しない。人と会う機会もめっきり減るのでそれも関係ある。ストレスが発生する2代要素が無くなると、ストレスフリーな生活が手に入る。生活の中の義務的な行動などで発生するささいなストレスは、日々の十分な休息だけでゼロになる。

突発的な出来事で、大きくストレスを感じる事があったとしてもすぐに対応が可能だ。なぜなら、次の日もそのまた次の日も休息にあてる事が出来る。

ストレスというのは体が危険を感じている状態だ。専門的な研究によると、その際、脳がアラートを出しアドレナリンを放出するそうだ。脳内をめぐったアドレナリンは、血圧を高め筋力を増強し痛みを麻痺させる。「逃走か闘争」身体に迫る危機を目前から排除すべく、どちらか選択させるためだ。ストレスを受け続ける環境が、やがて心を蝕むのも無理はない。緊急対応に移行した体をそのままに、立ち止まっているのだから。

その点に関して、リタイア生活は満点を貰えるだろう。闘争も逃走も周囲を気にせず自由に選ぶことができる。金銭的に他者から強く独立しているため、ほとんどの問題を自分が心地よいと思うほうを選択できる。また、ストレスで緊張した心身には、すぐに十分な休息が与えられる。

ストレスに関してはまったく心配しなくて良い。なさ過ぎるのを心配するくらいだ。

食事と生活習慣と病気と

心身に都合の良い事は他にもある。

食事に充分時間を割き、体を気遣う事ができる。私の場合は、自分で料理をする。そうすれば不健康な出来合いの食べ物をある程度避ける事ができる。それも時間のなせる技だ。また、新鮮な食材を朝のうちから買いに行くのは、時間にゆとりのある主夫・婦でないと難しい。

私の場合、リタイア後少しずつ体重が増える傾向にあった。飲酒と関係があるかもしれないし、1日の活動量が低下したからかも知れない。リタイア後はどうしても活動量が落ちる。

しかし、夜遅い付き合いも少ない。生活リズムを次の日からでも自分の都合で変えられる。カロリーコントロールや運動は翌日からでも取り組む事が可能だ。ダイエットや体調管理はかなり容易だろう。最近はリタイア前まで体重が戻ってきた。体重を落とした方が体が楽そうだという理由で取り組み始めたら苦なく下降線をたどった。

健康がそのまま手に入る、といえば語弊があるが、生活習慣病に関しては心配がいらなくなるだろう。それくらいには自分の体に注意を向ける時間を割けれるだろう。

また、大きな病を得たとしても、将来の金銭的不安が無いので、いくらかましな病への取り組みが出来るかもしれない。

ただ、アンチエイジング効果については疑問が残る。白髪の増加が抑えられるわけでも無い。強くたくましい髪になった気もしない。順調にさっぱりした食べ物を好むようになっている。睡眠が十分に取れている程度の効果しか無いのではないかと思っている。

家事と生活の質の向上

生活の他の部分についてはどうだろうか。

私は、夫婦で暮らしているが、夫として家事の6〜7割を負担している。働いていた頃も2〜3割はしていただろうか(大概の場合、家事分担は割合は、相手からみたら数割り引きの活躍らしい)。とにかく時間が割けるというのが大きな理由で家事への参加割合が増えた。余暇2時間のうちの1時間と、10時間のうちの1時間を家事にあてる事は、心理的負担がまったく違うものだ。

家事の時間が増える。すると妻と接する時間が増える。毎日休みなのでレジャーを共にする時間も増える。家族と充分なコミュニケーションが取れる。これも良い点だろう。

ほかにも面倒な作業や義務的な作業など、少々不愉快な行事も心の余裕をもってこなすことが出来るようになった気がする。

「売上は全てを癒す」という言葉があるが、「時間は全人生を癒す」のではないだろうか。空が青いだけで妙に気持ちが良かったりする。

どれもお金がかかる行動ではないが、とにかく時間がかかる。しかし、かけた時間だけの意味はあるように思う。逆に仕事の時間を増やし家政婦を雇うというのは、私のような考えを持つ人間にはおぞましい選択に思える。

リタイア生活のネガティブな点

少しデメリットについても考えてみようと思う。

まず、アーリーリタイアしているということは、今までの人間関係と疎遠になる事を意味する。会社経営者であればそういった人々とは頻繁に顔を合わさなくなるし、遺産を相続した人や投資で成功したサラリーマンは、同僚や上司部下と、今までほど接する事がなくなる。その上で新たな人との交流は少ない。

接点の少ない存在への興味は少しずつ薄れていく、相手も私も同時進行だ。

となると、年が立つにつれ自分が属していた文化圏の人と生活リズムや嗜好にずれが出てくる。アーリーリタイア生活は他者や社会から独立性が高いので、時事に対する共感力も低くなる。大きな事件があっても、国境を越えて逃げれば良い。そんな事を考えてしまう。気に入らない人間関係や環境を我慢する動機付けが無い。

そういった事も関連して、私の場合身だしなみがだらしなくなってしまった。家族以外の人と合わない日のほうが多いのだから、身だしなみに対する動機づけを維持するのが難しい。

日中ふらついていても不審に思われないようにする。これが唯一の動機付けで、それが私の最低限を保っている。

飲酒癖についても語ろう。それほどの量では無いが、日が高いうちからアルコールを摂取することが増えた。これはリタイア仲間でも良く見られる傾向だ。その日に片付けないといけない仕事が無い、人と合わない、風が気持ち良い。とくれば酒を飲むしか選択肢が無くなる。

毎日酒を飲むわけではないのが一応の救いだ。地方では車移動が出来ないと生活がままならない。電車で生活が出来てしまう都会のリタイア予備軍は、昼間からの飲酒癖に要注意だろう。駅構内など昼間から酒を出す店は意外と多い。


生活サイクルや健康に関してはざっとこんなところだ。規則正しいニートといえばその通りだ。

私の場合、リタイアすると健康なニートになった。健康で長生きを目指しているというよりは、自分の体に耳を傾けて、時間をたっぷりと割いて、体が楽なほうへと生活リズムを調整していった。人はそうすると自然に健康体になるのだと思う。これが病気の予防になるかどうかは知らない。

私は過去の習慣から1日3食では無く2食だった、結婚してから妻に合わせて3食食べていたのだが、リタイア後食べる人食べない日を比較して、朝食べないほうが体調が良くなる事がわかった。他にも夕食は6時がベストだとわかった。

こうやって自分の体に耳を傾け、対話する。その上で良いと思った手段を選択できる境遇というのは、日々がとても心地よいものになるのではないかと、ここ2年で考えるようになった。

ただ、健康と日常だけが人生では無い。

そのあたりの話題は、後編の活動・思考編に続く。

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