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地方のボランティア&NPOが僕にはどうしようもない

サルヴェーションマウンテン1

今日は地方の(というか僕個人の)ボランティア事情がイケて無いからなんかいい案無いか、という話をします。

写真は全然関係ないんだけど米国にある「サルベーションマウンテン」という場所のものです。昨年旅行中にがんばって車で行ってバシバシ写真撮りました。

その日、西海岸にしてはめずらしく曇ってました。だから残念ながらその写真を使うあてが無いので、ここで使うことにします。

サルヴェーションマウンテン2

僕は、ごみ拾いをたまにするので、地元の青年団のようなものに入っています。土日の朝に人が集まって公共の場所のごみを拾う。見たことあります?

サルヴェーションマウンテン3

たまに、1人でもごみを拾います。近所をぶらぶら歩いて、足元にごみがあったらスーパーの袋広げて、拾う。対向車線の向こう側にあるやつは拾いにいかない。危ないし、散歩ルートはそっちじゃないから。午前中の散歩が気持ちいい。ごみはついで。そんな感じです。

サルヴェーションマウンテン4

そうやってるとたまに、声をかけられたりする。こんにちは、とか、ありがとう、とか。まあ大体の人は、ちょっとだけ足早にすれ違う。

サルヴェーションマウンテン5

去年の暮れに、一人だらだらと散歩しながらゴミ拾いをしてたら、自転車に乗ったおばさんが、ごみを拾いかけてる僕の横にキキッと止まった。おばさんは、犬種は知らないけど、服を着た小型犬にリードを付けて引っ張っていた。おばさんは、少し間を置いて、話しかけてきた。

「こんにちは、…ゴミ拾い活動?」
「んー、…ええと、はい」
「町内の人?」
「違います」
「…それ、本心でやってるの?」
「……え?」
「偽善じゃ無いんでしょうね?」
「…ごめんなさい。僕にもよくわかりません」

こんな会話だった。ごみを拾うのはさすがに悪いことじゃないだろうと高をくくっていた僕の価値観は大きく揺さぶられました。

地方でごみを拾うのは難しい。

サルヴェーションマウンテン6

プロボノワークや、NPOにも参加したことがあります。団体Webの作成とか、DV被害者支援とか。

そこでいつも問題と感じるのは、ボランティアの層が薄くて、常に提供できるサービスの質が低いことです。過激な言い方をすれば、ボランティアの質が低い。

これは、地方人口という母数の問題と、ボランティアだから参加者の質が問われない、という日本の奉仕活動の考え方に問題があると思います。

サルヴェーションマウンテン7

何割かの団体のトップは非常に優秀な人です。ごく一部の参加者も。でも、僕が参加した全ての団体はボランティアが足を引っ張っていた。トップの理想を具現化できていない。足を引っ張るやつもいないと代表理事だけじゃ何もできないんだけど。

サルヴェーションマウンテン8

ビジネスの世界に慣れきっていた僕は、これが我慢できなくて、もうそういった団体に所属するのをやめてしまいました。僕より先に入ったというだけで、中間管理ボランティアに非効率な指示されるのが我慢できないし、やらないよりマシという理由で、現状を耐える事ができませんでした。

ビジネスの場であれば、たとえ参加を希望する人がいても、その役務を提供するのに達していない人は、足切りされるようになっています。これは、資本主義の大きなメリットだな、と奉仕活動を通じて再確認しました。

サルヴェーションマウンテン9

社会奉仕活動に参加する人が求める報酬は、貢献した実感や、社会による自身の承認など、精神的充足です。他人の理想に協力して、成果の上がらない仕事を割り当てられるとそれは実現できません。

地方のボランティア団体に所属するのはとても難しい。

サルヴェーションマウンテン10

また、自分でNPO団体を設立しようと思っても、日本では10人の賛同者の署名と理事が3人と、監査役が1人が必要です。この制度が適切なのか僕には疑問です。

サルヴェーションマウンテン11

何が善かも良く分からないし、質の低いボランティア団体に所属したくもないし、友達は10人もいない。

サルヴェーションマウンテン12

だから、悪行かもしれないけど、とりあえず、今日もビニール袋をバサバサ言わせながら朝の散歩をしています。

(サルベーションマウンテンは、猫がいっぱいて、案内してくれました)

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