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病院や役場で時間の流れが遅いと感じたら君は高速で死に向かっている

現代の社会人は、忙しい。忙しい中必要に迫られ、仕事や家事の合間をぬって病院に行く、役場に行く。すると気づきます。

なんだか彼らの仕事が遅い気がする。物理的な解釈とはうらはらに、空気が、時間の流れのようなものが、自分の生きている世界と違うような気がする。

コンビニに行くと、レジに列ができているのにもう1方のレジで接客を始めようとしない店員にイラつく。

飲食店で複数人自分より前に待っていると、店を変えようかと考える。

そう感じたら、間違いありません。あなたは高速で死に向かっています。

人生の体感時間はどんどん圧縮されていく

あなたは、うすうす感付いています。毎年毎年、1年が短く感じるようになる。「光陰矢のごとし」月日が過ぎるのは矢が飛びすぎるように早い。あんなに忙しかった1年間。振り返ればあっという間。

小さい頃は時を忘れるほど遊びに没頭し、1日が経つのはあっという間。でも1年を振り返ると大人になった、今と比べて何倍も長く感じました。

人生とはそういうものなんでしょうか。こうやって加速して我々は死ぬのでしょうか。

我々の人生に何が起こっているのか

「この1年何してましたか?」と聞かれると「仕事」「子育て」など1語でしか思い出せない速度で過ぎ去っていく私達の1年間。いったい何故そのような事が起こるのでしょうか。

フランスの哲学者ジャネーは「ジャネーの法則」として年齢別の1年間の体感時間を発表しています。それによると人生の体感時間はなんと19歳で折り返すようです。

5歳の体感1年間を100とした各年齢での体感時間の比較

時間の感覚は「新鮮な体験の量」で決まるというのが有力な説です。過去の出来事を思い出すと、良し悪しはともかく新鮮な体験は引き伸ばされて感じます。

子供の頃は新鮮な事だらけです自転車でとなり町に行くのも新鮮な体験ですが、大人になれば、日常に驚きなどそうありません。毎日「仕事」「子育て」「家事」を繰り返すのが日々の中心的な時間の使い方になります。

1年の体感時間を伸ばす方法

1年の体感時間を伸ばす方法。これは、前述の通り「新鮮な体験」を増やせばいいはずですが、本当でしょうか。

実は、きりん 試してみたことがあります。

過去の記事でうつ病を患った、という事を記事にしたことがありますが、週100時間働く仕事人間が、仕事以外の人生を模索する必要がありました。それで、治療の後半、体が動かせるようになった頃、人生の次の目標を決めるべく、生活習慣を変え、仕事を最大限セーブし、スポーツ、芸術、旅行とにかく今まであまり手を出してこなかったものばかりを予定に入れていきました。

すると1年の体感時間が5倍に伸びました(当者比)

考えてください。忙しい人というのは多くが効率的です。同じ作業をできるだけ単純に素早く正確に出来るよう、最適化していきます。仕事でも子育てでも。多少内容が変われどノウハウが全て使えなくなるわけではありません。衝撃と共にお手上げになるような事はそうありません。

自分の効率性が高まってくると「周囲の行動が遅く見える」現象が発生します。こうなると要注意です。あなたの時間は、別のことをしていても、効率的な何かのために思考がほぼ全て費やされています。だから、「高速で効率的なあなた」と比較した時に周囲が遅く感じるのです。そしてあなたにとって効率的な時間とは「非新鮮ではない」圧縮された時間です。

もしあなたがそういう状況になっていて、急いで死にたいのでなければ、一刻も早くその効率的な時間をセーブして、開いた時間で「自分にとってなんだかわからないもの」に手を出してください。

自分が困惑するような事ばかりやってみる

これが人生を長く生きる秘訣です。

「時間」を哲学する 過去はどこへ行ったのか (講談社現代新書)

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↓主題とは関係ないですけど面白いのでオススメです。

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