東南アジア一人旅行記中編:タイ料理とバンコク・パタヤビーチ観光

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タイの食事(とビール)

 東南アジアはたいがいビールが安い。生中65バーツ(約200円)。

 安さもさることながら、こういうオープンエアのバーがバンコク(スクンビット)のいたるところにあるので、ちょっと休憩てな感じでビールが飲める。それがすごく嬉しい。治安もかなり良いので滞在中もうずっとビール飲んでた。

 タイは外食文化がとても発達していて、駅そばなど人通りが多い場所や街角で屋台を見かける事ができる。駅で降りて昼ごはんを買ってそのまま職場に向かう、みたいな流れ。

 マーケットがあるところではだいたいこんなおかず屋さんに出会える。

 ごはん+1品につき10バーツで合わせて150円とか200円くらいのおねだん。指差しでコレとコレのせてって伝えればいい。向こうも観光客慣れしているので、言葉が通じなくてもまあなんとかなる。

 2品のっけた例。右上のはナンプラーに唐辛子を漬けたタレ。適当にかけて食べる。

 もうちょっと観光客やバンコク駐在員を意識した場所では

 こういう写真+英語料理名付きのお店に出会える。

 今回は1人旅だし扉の付いた店に入ることはほとんどなかった。

 カイチアオムー(豚肉のオムレツ)、カオパットクン(えび入り焼き飯)一品60バーツ(約200円)くらい。もちろん1人では食べきれない。

 お気に入りはやっぱり屋台。これも指さしだけで注文できる。

 串が一本10〜20バーツ。右に見えるのはカオニャオ(もち米)。もち米はテイクアウトでも形がくずれず食べやすい。

 ガイトート(からあげ)とビール。

 変わりどころでスルメ。

 2枚で20バーツ。その場であぶってくれる。これを持ってバーでダラダラビールを飲む。

 イカ。

 プラームックヤーン(イカ焼き)その場でカレー風味タレに漬け込んだのち焼いて調理してくれる。

 虫。バーのおばちゃんに「この辺の人らみんなバグだかインセクトだか食べんの?」って聞いたら「私は食べないけど好きな人は多いよ」って言ってた。絶対ムシ好物だな。あのおばちゃん。

 椅子があるところではもうちょっとマシなものが出てくる。パッタイ(タイ風焼きそば)。奥は1泊世話になったカウチサーフィンのホストが食べてた貝。

 ソムタム(青パパイヤサラダ)くそ辛いけど好物になった。

 イカの炒めものとビール。

 ガパオライス(豚ひき肉のホーリーバジル炒め)。目玉焼き付けてよ!って言ったらだいたいどの店も付けてくれる。ここでは+10バーツ。

 グリーンカレー。どの写真もビール瓶が映ってるな。

 マッサンカレー。これが唯一扉のついたところで食事したものかもしれない。

 カオカームー(豚足の五香粉煮込みご飯)

 クイッティアオ(米麺ヌードル)。

 エビ入りのおかゆ。

 滞在中タイ料理に飽きることなくずっとタイ料理だけ食べて生きていた。

 写真は無いけどカウチサーフィンで1泊させてもらったホストが晩ごはんを何度か一緒してくれて、タイ風の焼き肉、タイスキ、トムヤムクンなど一通り食べてきた。地元っ子が連れてってくれる屋台やローカルレストランはさらに美味かった!

 ちょっと衛生面が気になる人はフードコードへ行けばタイ料理が食べられる。

 カオマンガイ(チキンライス)の3種盛り。チキン、レバー、揚げチキンの3種。

 バミーヘン(卵麺汁なしヌードル)。屋台での麺料理注文はなれないと難しい。フードコートならメニュー写真の番号を告げるだけだし楽。

 ジョーク(煮込んだおかゆ)。お好みで味を調整。味も屋台より平均的に良く値段もそんなに変わらないので、商業施設に入るのがめんどくさくなかったら、フードコートはおすすめ。

 というわけで私はタイ料理の味にすんなり溶け込む事ができた。その上そこかしこに日本食をはじめ各国のレストランが充実している。全食日本風ってのも不可能じゃない。というわけで食べ物に困る事は本当にない。

バンコクの観光

 バンコクでは「ギリギリホテルと呼ぶ」みたいな安宿に泊まる事が多かった。移動も時間があるのでバスや電車を利用する。タクシーも安いんだけどね。

 安めを狙って行動すると、タイではインド人とばかり出会う事になった。滞在期間7〜8人のインド人に話しかけられることになる。インド人はすぐに話しかけてくる。

「ねえ君、次のバスいつ来るの?」

 そこに書いてある事以外しらねーよ!(笑)

 その後も聞いていないのに自分の目的地などを解説しだす。

「ねえ君、この辺のおすすめレストランは?」

 いやだから俺も君たちと同じホテルに泊まってるんだから知るわけないだろー!

 ワット・プラケオ。

 ワット・ポー。

 観光もひととおりした。

 ただ、観光名所にはほんとうに中国人ツアー団体客が多くって、なんだか気が削がれる。大体私が行きたい方向にたむろしてて道が塞がれている。1人で歩いていると団体によく轢き殺されそうになる。

 せっかく海外来たんだし、と貧乏根性で一応名所は回るんだけど、暑いし混んでるしチケット高いしバーでビールでも飲んどきゃよかったってすぐ後悔する。

 ここ「ワット・アルン」もバンコクで有名な寺。日本では三島由紀夫の小説「暁の寺」で登場することで知られている。

 塔の上までほんとうは登れるんだけど、工事中で登れない。寺へのアクセスもイマイチって事でここだけは人影もまばらだった。金ピカじゃないのは中国の人たちにとってイマイチないのかもしれない。

 というわけでのんびり。猫のアテンド付き。

 うーん…工事中だし。寺そっちのけで猫と遊ぶ事に決めた。

 よし、いいぞいいぞ。

 楽しかったよー!(結局建造物はほとんど見ず)

 こちらは世界中のバックパッカーの集う有名な「カオサンロード」。

 若くは無いので滞在する気もなく観光名所のつもりで来たけど、シーズンオフだからかまだ明るいからか、軒を連ねる土産物屋だけ空元気でストリートにいる人はまばらだった。

 海外沈没生活が垣間見れるかなと思って来てみたんだけど、ずいぶんガッカリしてしまった。そこは伊勢神宮や清水寺、太宰府の参道と同じ景色に見えた。

 バーだかレストランみたいなところでビールを頼んでノドを潤して30分ほどで退散。

欲望と沈没のパタヤビーチ

 「パタヤビーチ」はタイのビーチリゾートだ。昔やってた「笑う犬の生活」のコントだったかでタイにはパタヤというビーチリゾートがあることを知った。あとはプーケットというビーチリゾートも名前だけは知っていた。どちらかに行こうと思って調べた。

 するとパタヤはアジア随一の歓楽街を有するスポットとして有名らしく、その風紀の乱れが現代のソドムとゴモラみたいになっているという事が分かったので俄然行きたくなった。きっとこういう場所は国の発展とともに無くなってしまうだろうし。

 パタヤではこのソンテウという乗り合いタクシーとバイタクで移動するのがメインになる。

 フィリピンのジープニーに似ているけど、路線がとてもわかりやすいのでかなり使いやすかった。ジープニーみたいにうるさくないしホールドアップも無いし。

 一見普通のビーチリゾートなんだけど、生活排水をそのまま海に垂れ流しているらしく全然綺麗じゃない。ビーチはゴミだらけでネズミが走り回っている。夜になるとこのビーチ沿いは売春婦でびっしり。

 マリンスポーツをすると全身蕁麻疹が出たみたいな記事も見たので、カップルはプーケットに行ったほうがいいんじゃないかと思う。

 おのぼりさんらしく夜にはアジア最大の歓楽街と呼ばれる「ウォーキングストリート」も見てきた。中国人団体客は旗印を先頭にここでも相変わらず練り歩いていた。「ここがアジア一ふしだらな街です」なんて解説しているんだろうか。

 このストリート周辺にあるかなりの店が性風俗店。露出度の高い女性が行き交う人を積極的に店内に誘っており、私みたいに男一人でふらついているとどんな小汚い格好でも腕をつかまれ引きずり込まれそうになる。

 私は幸か不幸か既婚者なので、呼び込みたちを振りほどきつつストリートを往復するだけにしておいた。

 代わりにホテル近辺にあったバーで店のおばちゃんと世間話やテーブルゲーム、そしてバンドの生演奏(ともちろんビール)を楽しんだ。こういうピンクの照明がギラついたオープンエアのバーがパタヤには無数にある。そしてビールはバンコクよりさらに安い。

「あんた日本人なの? 珍しいわね。シンガポーリアンかと思った」
「日本人めずらしいの? ウォーキングストリートにはいっぱいいたけど」
「日本人はこういうバーにはまず入ってこないの。喋れないから」

 そうなんだあ。別に私も英語カタコトだけど…というか他のおっさん達こんなところまで日本語だけでどうやってたどり着いているんだ。エロパワー的なことか…。

 とか考えながら、この店のレディ達も客と双方の合意があってお金さえ払えばいわゆる「お持ち帰り」できるシステムを思い出す。

「ゲームであんたが負けたら、あんたが私を今夜はお持ち帰りね」

 とおばちゃんに言われたので初めて挑戦するゲームに真剣に挑んで、無事、勝利をおさめる。

「負けちゃったわね。…じゃ他のレディはどう?(みんなおばさん、あえてそういう店を選んだ)」
「そもそも私は既婚者だからお持ち帰りしないよ」
「なんだ、そうなの…。ま、それならそれが一番よ」

 パタヤにはそういう女を買う人も大量に来るけど、年を取ってリタイアした、女遊びすらも卒業した欧米人のじいさんも結構多いらしい。物価も安いし高い建造物もないし、退廃的で気楽な空気は「沈没」にピッタリの感覚を覚えた。私が宿泊してた安宿街にはそういう欧米人をよく見かけた。

 カオサンで沈没するなら、物価的にも雰囲気的にもパタヤのほうが絶対良いんじゃないかなあ。

 それと夜ビールを満足するまで飲んでバイタクの後ろにまたがってストリートを走り抜けるのは最高に気持ちよかった。バイタクは乗るコツもさることながら普通のタクシーと値段がさほど変わらないので、あまり乗る必要性はないんだけど、渋滞をすり抜けていく爽快さと振り落とされそうになるスリルと風の気持ちよさで、バンコク・パタヤどちらでもよく利用した。

タイ↔バンコク間をバスで国境越え

 私がみたタイはこんな感じだった。旅行の手順と目線で他の人と違うかもしれないけどそれがまた楽しい。

 というわけでバンコクに戻ってバスターミナル。

 チケットを購入して翌朝、バンコク〜シェムリアップ間8時間の長距離国際バスの旅。

 はじめての陸路国境を越え。待ってろアンコールワット―!

シェムリアップ編につづく。

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